我喜雪
四国育ちの私。雪が積もった日はなんだか嬉しく、必ず写真を撮ってる。
小学校1年生だったか、私のひざ下(小1当時)位まで積もったことがあった。
あまり覚えていないが、興奮していたのだろう。いつも一緒に行く友達も誘わず、
早朝一人で学校に向かった。
通学路の両脇は田んぼが広がり、一面雪で真っ白だった。
早朝で誰も歩いていないまっさらな道にどんどん自分の足跡を付ける。
楽しくて嬉しくて、足元だけ見ながらずんずん進んで行ったように思う。
そんな調子で歩いていると、突然見知らぬおばちゃんから、声を掛けられた。
「今日学校お休みだよ。」
ん???? 何って言った、今?????
私は悩んだ。このおばちゃんの言葉を素直に信じていいものか・・・。
全然知らないおばちゃんだし、そんな話は初耳だし、徒歩30分以上かかる道のりの
もう終盤、学校はもうすぐだったのだ。
私の結論。行く。とりあえず行く。行かなきゃわからない〜。
歩き始めた私。しかし、言われて見れば私の他には誰一人として登校していない。
小学生どころか、見たのはさっきのおばちゃんだけ。
でも、私は早くに家を出たから・・・。つのる不安。近づく学校。
何か様子が違う。いやぁ〜な予感・・・・・・本当に休校だった。
おばちゃん、正解だよ。
親切に言ってくれたのに、それを聞かずに学校に向かう私を、
あのおばちゃんはどういう気持ちで見送っていたのだろう。
そのままUターン。往復1時間の雪道散歩。まだまだまっさらで真っ白な田んぼ。
家に帰ると、兄とその友達は楽しそうにカマクラ製作中。みんなは休校知ってたのね。
家に連絡網で休校の知らせが入る前って、いったい私は何時に家を出たのだろう・・・。