Tunnel Vision Lens

ロシア製トイカメラのLomoLC-Aの付属品「トンネルビジョンレンズ」を買った。
マクロ&広角撮影が可能で、周辺部の激しい光量落ちと
円形状の歪みエフェクトがかかるレンズなのだが、これがとても楽しい。

で、さすがマクロ、被写体にググッと寄れるので、素材感がよく分かりとても触覚的。
例え悪いですが、コロッケもこの通り、油感でてます。

Lomo自体ゆる〜いカメラで、
フィルム   :手巻き
焦点距離   :目測+4段階レバー調整
ファインダー :撮影範囲がだ〜いたい分かる
ピント    :撮影時は合ってるかどうか分からないので現像されるまでお楽しみ
付属ストラップ:金具がはずれる恐れがあるから使ってくれるなの説明書

等等、とても愛しいシロモノ。

今度のレンズもその精神(?)をしっかり受け継いでくれている。


装着方法が磁力接着!
マグネット受けの薄い金属のリングパーツを接着テープで直にカメラに貼り、
それに磁力のみでレンズを装着。もちろんそれだけでは落下の危険性大なので、
レンズはストラップでカメラと繋いでおく。

でもこのシンプルイージーさのおかげで、なんと手持ちのデジカメにも装着でき、
私としてはとてもラッキー!


というわけで、早速いろいろ撮ってみている。


独特のエフェクトで、被写体に妙なドラマ性が加味され、実際目で見てる時よりも、
「これ撮りたかったんだよね〜」感が増すような、撮ってみて「おっ!」と思うことが多い。

メルカトル図法の世界地図みたいに、実際ロシアはそんなにでかくないよってとこだろうか。


誰でも一度は想像したことがあると思うのだが、
実は人間の目もエフェクトレンズで、今自分が見ている世界が実は全然違うものだったとか、
まっすぐに見えているモノも実はぐにゃぐにゃに曲がってて、「これでは気が狂ってしまう!」
と判断した脳が、勝手に画像処理して私達を守ってくれているとか。


そこまで極端でなくても、自分では完璧と思っていた書類でも、人が見たらあっさり間違いを
見つけたり、CMの画面の後ろのほうに、実は面白いキャラが仕込まれていたり。


人間の視覚も案外いい加減で、自分に必要なものだけ記憶に残るようになってるのだろう。
というわけで、思い込みで物事を見ず、人の話は勝手に解釈しないように気をつけよう。